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外国ってこんなとこ〜

第14話 食在広州 (食は広州にあり)

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マオ・ツォードン (毛沢東) 語録の碑 (クォンツァウ/広州)

 

[1982年11月 ホンコン(香港)]

 

 香港に到着し、中国のグィリン(桂林)、クォンツァウ(広州)を周り再び香港に戻って来た。この間、食事は現地のもの、つまり中華料理を口にしているわけだが、初めて食べた時から、ずっと違和感があった。

 

 日本で中華料理というものは食べたことがあるが、高級店などには行ったことがなく個人経営の〇〇飯店というようなところしか知らない。そのほとんどの料理が甘い。が、本場は全く甘みなどない。

 

 中華料理には大きく分けて四川料理北京料理上海料理広東料理と4種類がある。中国南部の カントン(広東)省や香港あたりはカントン(広東)料理という部類で、甘みなどまったくなく、薄い塩味(?)の素材を生かした料理だと思う。まずいという感覚はない。もともと味に関してはよくわかっていないのかも知れないが、特に初めて食べたものに関しては、あぁこういう味付けなのかと思う性質だ。今までに食べてきた中華料理という概念を完全に覆された。しかし、このカントン(広東)料理が気に入った。

 

 他の3種の中華料理はそれなりに特徴のある味付けがあるが、あっさりと素材を生かしたカントン(広東)料理。これが“食在広州 (シィツァイクォンツァウ, 食は広州にあり)” と言われる所以なのか。ちなみにこれは中国のことわざである。