第31話 パリの冷奴
[1991年4月 フランス・パリ]
1991年4月、初めての欧州! パリ・シャルルドゴール(Paris-Charles-De-Gaulle)空港に降り立ち、凱旋門近くのホテルまでタクシーに乗る。快適に飛ばす高速道路から見える地面の色は正に赤! 赤土だ! 一部だけではない。見える限り全てが赤い。全仏オープンテニスのコートが赤土である理由が分かった。
ホテルにチェックイン。1週間先に日本を出発し、スペイン等を訪問していた部長とここで落ち合うことになっていた。フロントで、メッセージを渡された。「着いたら連絡くれ」先に到着していた部長からだ。
しばらく休憩してから一緒に夕食に行くことに。初めての欧州、フランス、パリどんな美味しいものを食べるのかと期待していたが、部長の口から出た言葉は「1週間日本メシを食っていないから日本レストランへ行こう」。はぁ〜? なんで欧州で初めて食べるメシが日本食やねん!? 断ることもできず、しぶしぶホテルにある日本レストランへついて行く。何を食べたのかは1品以外は全く覚えていない。
覚えているのは冷奴。部長が頼んだのだが 約1,000円! 高ぁ〜!