第33話 車は移動する為のもの
[1991年4月 フランス・パリ]
シャンゼリゼ通りはもちろん、その他の道路も違法駐車が増えて問題になっている。所狭しと止められた車。大半は日本と違い、歩道に向かって斜めに停まっているものが多い。合法であるコインパーキングでもそういった作りのもが多く見受けられる。停めやすいし出しやすいか。が、少し広めの場所が必要なのかも。日本と違い広い土地があるから出来ることかも知れない。
もちろん縦列駐車をしているところもたくさんあるが、よく見ると異常に前後の間隔が狭い。どうやって入れたの? そしてどうやって出るの? ここから抜け出せるほど運転技術はすばらしいのか。いやいやそうではない。前後の車を押して間隔を広げていくのだ。そんなことをすればお互いのバンパーが傷つくではないか? はい、傷つきます。バンパーはその為にあって本体を守っているのだというのが彼らの感覚。
車は足代わり。動いてくれれば多少の傷などは気にしないのが欧米人。ピカピカに磨いてちょっと擦り傷がついたと怒鳴っているのは日本人だけ。
車用のワックス消費量世界一は日本なのです。納得!?