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外国ってこんなとこ〜

第37話 規則を守れ!

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国際運転免許証 (左)

 

[1991年4月 英国]

 

 バーミンガム (Birmingham)からリーズ (Leeds)、シェフィールド (Sheffield)へとレンタカーを借りて取引先を廻る。初めて海外で運転する。しかし英国は、日本と同じで右ハンドル左側通行。そんなに違和感はない。時々見たこともない標識や道路の塗装があるが、気にせずに走る (いいのか!? )

 

 一日の仕事が終わり、取引先からホテルへ向かう。こちらが走る道は、すぐ先で片側二車線の道路に突き当たる所謂丁字路、信号機はない。先の道路は、夕刻の通勤時間帯で渋滞している。みんなノロノロ運転だ。丁字路で一旦停止、左折の方向指示器を点滅させる。目の前にいた車が少し前へ進むが、その後ろの車は動こうとしない。運転手を見ると どうぞと言うように手を動かしている。ありがとう、待つことなくすぐに合流させてもらった。車線変更をする時でも、方向指示器を点滅させればすぐに空けてくれる。日本のように入れてやるもんか!と車間を詰めてくるヤツはいない。

 

 ところが、規則違反をするとどうなるかを思い知らされた。リーズからシェフィールドへと Motor Way “M1” (高速道路1号線)を南下する。日本の高速道路と違ってガラガラだ。片側二車線の右車線、つまり追い越し車線をしばらく走っていると後ろから激しくパッシンングされる。近くには我々2台以外に車はいない。ハッと思いすぐさま左車線に移動すると、こちらを睨みつけながら右側を追い抜いて行った。

 日本ならこれだけ空いていれば左の走行車線を使って追い越していくだろう。何があっても追い越しや追い抜きは右側、チンタラ右車線を走るんじゃない!ということを教えられた。

 

 その翌日、不慣れな道を走っている為 間違えないように慎重に運転していた。しばらくは右左折なく直進するのでとりあえず左車線を走行しておこう。目の前の信号機が黄色から赤に変わった。と、路面を見ると左車線は左折専用になっている。直進は右側の車線のみだ。が、右車線は車が詰まってきて今から車線変更するだけの余裕はない。交差点の向こうは 一車線になっている。幸か不幸か先頭車として停車した。

 

 信号が青に変わるや否や急発進して直進、ちょっと右にハンドルを切って一車線の道へと入って行った。交差点で右車線の先頭に停まっていた車が後ろについた。と同時に警笛を鳴らし続けるわ、パッシングを繰り返すわで 知らない人が見たら煽り運転!? と思うくらいに攻撃された。これは申し訳ない。100%こちらが悪い。規則を守れば気持ちよく譲ってくれるが、破れば徹底して非難する。守るところはきちんと守っているからか、ここまでされると非難されても逆に気持ちいいくらいだ。