tokuchan-worldのブログ

外国ってこんなとこ〜

第55話 スケベ スキ?

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レインボー アイランド とも言われるハワイ 虹はよくかかる

 

[1991年7月 ハワイ]

 

 夜の街でも日本語が。貿易部の先輩二人と夕食。ホノルルの目抜通りカラカウア通り(Kalakaua Avenue)辺りに行った。前述の通りこの辺りの商店や飲食店はそこそこ日本語が通じる。外国へ行った時は、せっかく外国に来ているのだから異国を感じたい、日本語は聞きたくないと思う。先輩二人も同じ貿易部の人たちなので英語に問題はない。一人はこの辺りを少し知っていて、カラカウア通りから2−3本奥へ入れば日本語は殆ど通じないよ と言う。よし、そこへ行こう。

 

 一件のレストランへ入った。外国のメニューはどこでもそうであるが、文字しか書いていない。日本のように写真付きなどないから、読むのに時間がかかるし読んでもどんな料理かよく分からない。マヒマヒ(Mahi Mahi)を注文する。魚であることだけは分かったがそれ意外はよく分からない。音の響きが面白かったのとウェイトレスがお薦めというのでそれにした。美味しかった。日本ではシイラという魚らしい。

 

 ハワイ語は音の繰り返しが多い。ホノルル、ワイキキ、ウクレレムームー、カメハメハ、ホロホロ (散歩)、ハワイという発音には出ていないが、アルファベットで書けば語尾は Hawaii iの繰り返しなどなど。

 

 食事を終え、三人で1km弱離れたホテルに向かって歩き出す。時刻は夜の11時頃だ。人通りも少し減ったように見えた。先輩の一人が、この辺りは客引きがおるよ。客引き?ハワイって男だけで来るような場所やないでしょ? 新婚旅行などのカップルや家族連れが多いから商売にならないでしょ? と話しながら歩いてた矢先、オニィサン スケベ スキ? と後ろから若い女性の声。振り返ると、こちらの人数に合わせたかのように 白人系の女性が三人笑顔で立っている。

 

 こういう商売の人も日本語を知っている。商売熱心だなと感心しながらも、シンガポールで経験したように、ここでも日本人はいいお客さんなのかと情けなくなる。一応英語の分かる三人だ、全て英語で返すと相手はビックリ。英語分かるの? しかも三人とも! 英語を喋る日本人が珍しいようだ。彼女たち三人はカナダから来ているのだと。わざわざカナダからねぇ…  こちらは誰もその気はないし、ホテルはみんな相部屋。遊ぶ気はないよ、他を当たれば?   時間の無駄ですよとずっと言っているのに諦めが悪いお嬢さんたち。ホテルのすぐそばまで付いて来たが、バイバイ。