tokuchan-worldのブログ

外国ってこんなとこ〜

第68話 ファンキーなタクシー運転手

パナマ市内

 

[July, 1994 米国 サンフランシスコ]

 

 パナマでの仕事を終え、帰国の途へ。日本への直行便はないので、やはりアメリカ経由。アメリカ本土から日本行きの便はほぼ午前中に出発してしまう為 朝パナマを出ても間に合わない。どうしてもアメリカで一泊が必要になる。パナマからサンフランシスコへ飛び、翌朝の便で日本へ帰ることにした。夜に到着して翌朝すぐに出発するので空港近くのラマダホテルを予約した。

 

 サンフランシスコの空港から無料の送迎バスが出ているのでそれを待つ。しばらくするとラマダホテルと書いたバスがやって来た。念の為に運転手にラマダホテル行きですね?と確認してから乗り込んだ。ホテルに到着し、フロントで予約していますと名前を告げる。カチャカチャとパソコンの鍵盤を叩いたりして確認しているが、一向にお待たせしましたとは言ってこない。早く寝たいから早くしてよと少しイラつく。

 

 しばらくして、申し訳ありませんが予約にお名前がありませんと。なに? そんなはずはない、と旅行社から渡された予約確認のコピーを見せる。すると、これは別のラマダホテルです、空港を挟んで反対側にもう1軒あるのです。と言うではないか。

 な〜に〜!? 空港へは送迎バスが往復していますのでそれで空港まで行って、もう1軒のラマダホテルのバスに乗りますか? それともタクシーを呼びましょうか? タクシーなら $10 位ですが。当時で ¥1,400位だったろうか? すでに夜の10時を過ぎている。早く寝たい。タクシーを呼んでください。

 

 ロビーで待っていると、細くてひょろっとした若い黒人男性がタクシーを呼んだ人は?とちょっと跳ねるような歩き方でホテルへ入って来た。トランクに荷物を積んで出発するや、どこから来たの?何しに来たの?… と次々に話しかけてくる。話をするから半身の状態で運転している。おもろいヤツやな。30分もかからずにホテルに到着。$8だったか $9だったか、$10には満たなかった。

 

 チップ込みで$10を払い領収書ちょうだいねと言うと、いくらって書いておこうか?と聞いてきた。手書きの領収書だ。えっ?と聞き返すと、どうせ会社が払うんだろ? と笑いながら多めに書いてくれた ()Thanks, funky bro.