tokuchan-worldのブログ

外国ってこんなとこ〜

第74話 雷が地平線に

南アフリカ ヨハネスブルグ

 

[1996年10月 南アフリカ]

 

 仕事が終わり、夕食に行こうと車で走っていると突然の雨。夕立だ。雷の轟音が響き渡り大粒の雨が車をバチバチと激しく叩き出した。本当に大粒で、小さめの雹 (ひょう)なのかと思うくらいにボンネット上で跳ね、その音も大きくうるさい。そんな中運転しているのはラリー経験もある男、4WDの車で未舗装の道路を100km/h近くでぶっ飛ばす。

 

 雷鳴と稲光が、民家のほとんどない暗闇の中に鳴り響き、光る。あたりは昼間のように明るくなる。とその時、正面で一筋の稲妻が天と地をつないだ。稲妻も見たことがない太さだ。同時に激しい雷鳴が轟く。運転手は笑っている。アクセルに乗せた足はそのままだ。慣れているのだろうが、自分には恐怖しかなかった。

 

 雨粒の大きさとその激しさ、太い稲妻、地平線が見える大地、すべての規模がでかい! 大自然の宝庫、これがアフリカ大陸だ!