第114話 消えた午前2時
[1998年 スペイン バルセロナ]
ビキニのお嬢さんの店には入らずに別の店で飲んだ。タダ見かい!? (笑) 時計は既に午前1時を廻っている。午前2時に夏時間に変わるという。日本にはない瞬間をぜひ経験したい。1時50分を過ぎると店内のお客さんたちもざわつきだした。彼らにとっては年中行事なのだが、お祭り騒ぎをしたいのだろう。
1時59分、カウントダウンが始まる。5, 4, 3, 2, 1, 次の瞬間午前2時ではなく3時になった。2時がない。こうして1時間時計を早めるのだ。日照時間の長い夏が欧州にやってきた。あちこちで乾杯の声が聞こえる。彼らは、夏の到来を喜び朝まで飲む。と言ってもまだ3月なのだが。まぁ理由は何でもいい。飲めればいいのだ (笑) 覚えている時に時計を合わしておかないと、特に夜が明けて電車やバス、飛行機を利用するのであれば大変なことになる。
クロアチアからの二人とこの後も飲み、ホテルに帰ったのは午前4時を過ぎていた。彼らは寝ないで早朝の便で帰国するそうだ。最初から徹夜することを決めており、それに付き合わされたのか!? いや、いや、楽しかった。
Have a good trip. See ya.