tokuchan-worldのブログ

外国ってこんなとこ〜

第115話 消えたカバン

通りの壁に描かれた落書き (スペイン バルセロナ)

 

[1998年3月 スペイン  バルセロナ]

 

 翌日は社長と昼食を一緒に取り、午後から打ち合わせをする予定になっていたので、午前中は寝るつもりだった。が、朝9時頃の電話で起こされた。社長だ。何時に帰って来た? ちょっと部屋へ来てくれ。え〜、まだ早いやん。ブツブツ。

 

 部屋へ行くと、ワシのカバン知らんか?だと。はぁ?知らんがな。昨夜の夕食後部屋に戻ると、カバンがなかったらしい。一応警察に連絡したが、パスポートも無くなった為 日本大使館で再発行の手続きをしたり警察へ行ったりしないといけないので、午後の打ち合わせは中止になった。

 

 自由に過ごしてくれとの許可が出たが、一応午後5時には戻って来いと。市内をブラブラして5時に戻るとカバンが見つかったとのこと。ホテルの中庭に開いた状態で落ちていたらしい。紛失物なし。財布は入っておらず、仕事の資料とパスポートだけだった為 大きな被害は免れたらしい。

 

 で、事後処理等で警察へなぜか一緒に行く羽目に。ここでもまたまた驚きの光景、警察で10人くらいが被害届け提出の順番待ちをしている。ほとんどがスリの被害に合ったという観光客。どれだけ治安が悪いねん!