tokuchan-worldのブログ

外国ってこんなとこ〜

第121話 機体の整備は大丈夫か!?

チリ サンティアゴ

 

[1998年5月 チリ サンティアゴ]

 

 嬉しい土産 (注文)をもらって意気揚々と次の訪問地ウルグアイの首都、モンテビデオへ移動する。アンデス山脈を越えて東の方向だ。来た時同様ぶどう畑の横を通り過ぎ空港に到着。搭乗するのはチリを代表する通称ランチリ航空だ。一番後ろの席に座る。モンテビデオまでは短い飛行だが、後ろを気にせずに背もたれを倒すことも出来る。キャビンクルーの待機場所も一番後ろだから時々話をすることも出来る。

 

 ところがこの座席、ボタンを触ってもいないのに背もたれがゆっくりと後方へ倒れていく。元に戻しても、もたれるとまたゆっくりと倒れる。例によって機内では出発前の緊急時の注意事項が説明されている。近くにいたキャビンクルーに、背もたれが壊れていますと言うと、後ろには誰もいないから大丈夫です。気になるのなら好きな場所に変わってもいいですよ。よく空いていますから、だと。さすがラテンのノリだ。いやいやそういうことではなくて、整備は大丈夫なのか? と少し不安になる。移動するのも面倒だし、そのままにした。

 

 離発着の時に、背もたれを元の位置に戻すのは、もし緊急事態が発生した場合に後ろの人が避難しやすいように前を広く空けておく為なのだということをこの時初めて知った。キャビンクルーが 後で戻すのが面倒だから客にやらせているのだと思っていた ()