tokuchan-worldのブログ

外国ってこんなとこ〜

第146話 市街地での銃撃戦

コパカバーナ海岸   (ブラジル リオデジャネイロ)

 

[199年8月 ブラジル サンパウロ]

 

 しばらく走ると車は市内に入っていく。サンパウロは、言わずと知れた日系人が数多く住む街だ。世界最大の日本人街リベルダーデにあるその名もニッケイ・パレス・ホテルに到着した。到着が遅れたこともあり、荷物を置いてすぐに代理店へ向かう。

 

 打ち合わせを終え、午後7時前に一旦ホテルへ戻り、それから食事に行くことになったのだが、ホテル近くになって渋滞が激しく車が動かなくなってきた。通勤時間帯は過ぎている。かなり時間がかかったが、ようやくホテルが見えかけた。と、何やら様子が変だ。ホテルの前で赤い電灯がチラチラしている。一つや二つではない。救急車?パトカー?

 

 歩いた方が早そうなので、車を降りてホテルに向かうと正面玄関のすぐそばにパトカーが数台止まっている。前の歩道には血が転々と落ちている。フロントで聞くと、このちょっと前に強盗と警察の銃撃戦があったそうだ。こんなところで! 背筋が凍りそうになった。

 

 サンパウロのあとリオ・デ・ジャネイロに行くのだが、ここでも早朝ホテルの前の歩道でまだ乾ききっていない血だまりを見た。コパカバーナの海岸のすぐ前だ。前日が金曜日だったので、酒に酔ったヤツらがケンカでもしたんだろうと現地の人はそんなに気にする様子もない。

 

 しかし、あの血の量は半端やないで。血を見るなんて日常茶判事か。命があればそれでいい、そんな感覚なのかな〜 あな恐ろしや。