tokuchan-worldのブログ

外国ってこんなとこ〜

第154話 日本人はカモ

コロンビアの首都ボゴタの街

 

[1999年9月 コロンビア  ボゴタ]

 

 次の訪問地はコロンビアの首都ボゴタ

出張計画書を会社に提出した時、社長に呼び出された。「コロンビアへ行くのか? どうしても行かんとアカンのか (行かないといけないのか)? 大丈夫か? スーツやネクタイでなくてエエから。ジーンズ、Tシャツでエエ。ウロウロするなよ。…」矢継ぎ早に注意や指示が飛んできた。

 

 言いたいことは分かる。首都のボゴタは、1990年代には世界で最も暴力的な都市であり犯罪率の非常に高い都市と言われていた。そしてコロンビアと言えば、日本人の誘拐で有名だ。金を持っている(と思われている)日本人を誘拐し身代金を要求する。日本人は命を最優先し簡単に身代金を取れるからだ。社長が心配したのは、誘拐されても差し出す身代金がないことなのかもしれない!?(笑)  お前の命の保証はしないぞという意味か!? 

 

 ここでも銃による犯罪は日常茶飯事だ。1994年の FIFAワールドカップアメリカ大会で、コロンビア代表は優勝候補と言われていたが、オウンゴールにより予選敗退を喫してしまった。このオウンゴールを入れてしまった選手が、帰国後凶弾に倒れるという事件が起こっている。サッカーに関しては判定に不服があれば審判にまでその銃口が向けられることもあるそうだ。

 

 とりあえず、治安が非常に悪いことは確かだ。もちろん不安がなかったわけではないが、滅多に行けない場所だ。現地の人間と常に一緒に行動するから大丈夫だろうという感覚だった。これが一番危ないのだが… 社長を説き伏せなんとか承諾を得た。