tokuchan-worldのブログ

外国ってこんなとこ〜

第183話 村の長老

村の長老(前列左から二人目)と偉いさんらしき人たち (ガーナ クマシ)

 

[2009年6月 ガーナ  クマシ]

 

 いよいよ目的地であるクマシの街に到着。しかし、最終目的地は金の採掘場がある郊外の村である。さらに山の方に向かって走ると道路事情はだんだん悪くなってくる。舗装も簡易舗装になり所々くぼみが現れる。雨上がりなら水も溜まっているだろう。車はこれを避けるために左右に蛇行するが、時々ハンドルさばきが間に合わず車輪がくぼみに落ちる。と、車は大きく上下に揺れ天井で頭を打つ羽目になる。そしてとうとう舗装はなくなり、赤土むき出しの悪路が延々と続く。今まで以上に車は上下左右に揺れる。テレビで見るような〇〇探検隊にでもなった気分だ。

赤土むき出しの悪路が延々と続く

 ようやく車は最終目的地である村に着いた。採掘場はこの村に属しているためここの長老/村長にあいさつする。村でお葬式があったとのことで少し遅れて戻って来た。喪服の民族衣装だろうか、黒い服を着ている。お葬式の最後の儀式、同じ格好の数人が並ぶ。と、村長が空に向かって空砲を一発。これで儀式は終わりだそうだ。

 

 今度は、我々の採掘許可を得る為の儀式が始まる。昔の長屋の井戸端のようなところに、村長以下村の偉いさんらしき人たちと我々数人が対座する。手土産として持参した酒を村長に渡すと、何やら話した後 それを一人の男に渡す。この男は、お祈りらしき言葉を唱えながら我々の前に数滴ずつこの酒を垂らして歩く。そして最後はこの酒を少しずつ皆んなで回し飲む。日本の杯を交わすのと似ている。

 遠く離れた世界でもお祈りや交流の為に酒の力を借りるのは同じだ。