tokuchan-worldのブログ

外国ってこんなとこ〜

第187話 お金、お金、お金 - その2

ガーナ クマシの家並み

 

[2009年6月 コートジボワール  アビジャン]

 

 強引に出国して(笑)、搭乗ゲートへ向かう。今日はガーナの隣国コートジボワール (Côte d'Ivoire) の 旧首都であるアビジャン (Abidjan)で一泊する。乗り継ぎの為だけの入国、一泊である。

 

 それは空港に着いてすぐに始まった。手荷物を受け取り、税関検査場へ行く。申告するものはない。スーツケースとは別に持っていたタレントのOSさんからの預かり物が狙われた。一辺が20cm程度のダンボール箱なのだが、中身は自動車部品の金型、金属製なので重い。ギニアへ行ったら知人に渡して欲しいと頼まれたもので、乗り換えだけのコートジボワールでは何の用もない代物だ。説明はしたが、開けろと言う。あぁ~ また時間がかかりそうだ。上記の説明をしたにもかかわらず、持ち込むなら税金を払えと言う。止められた時点でここまでは想定内。またも金、金、金。

 

 この国では用がない物で、明朝の便で出国するのだから、税金を払うのならここで預かってくれと言っても、預かることはできないから税金を払えと、訳の分からんことを言う。どこの国/空港でも税金を払わなければ出国まで預かってくれる。金が欲しいだけなのだ。10分、20分押し問答。ようやくこいつからは金は取れないと悟ったか、もう行ってもいいと背中を向けた。誰が金を払うか ボケ! が、ガムテープを剥がして箱のフタは開いたままだ。

 

 待て! 箱を元通りに閉めろ! テープはないと言う。こんなまま持ち運び出来んやろ! 誰かテープ持ってないのか! と、係官は遠くにいたヒョロっと背の高い若い男を呼びつけた。体型やくねくねとした動きがお笑いコンビ、アンガールズの背の高い方に似ている。テープでとめてやれと指示する。ようやくフタは閉じられ、その場を去ろうとするとまた次の口論勃発。今度はこのくねくね男が、閉じてやったのだからと金を要求してきた。あのなぁ、俺が開けてくれと頼んだのではない。お前らが開けたのだから元通りにしろと言っただけ。何で俺が金を払う必要がある?  またまた押し問答。

 

 箱は手元にある。相手はまだ何か言ってたが、面倒臭いので いつまでも言うとけ ボケ! 捨ぜりふを残してその場を去った。