tokuchan-worldのブログ

外国ってこんなとこ〜

第191話 ここはどこ?

ガーナ クマシ ある村の光景

 

[2009年6月 マリ  バマコ]

 

 そんなこんなでようやく乗り込んだ飛行機。今日はギニア (Guinea)の首都コナクリ(Conakry)へと移動する。機はアビジャンを離陸する。喧嘩の記憶しかない苦い滞在になってしまった。終わったことは忘れ、次なる地での仕事に期待しよう。

 

 離陸後2時間足らずで高度が下がり始め、着陸。到着したのはいいが、何かおかしいぞ。予定では到着まで4-5時間ほどのはず。機内放送があったのだろうが訛りが強い上に耳が悪くなっているので良く聞き取れていない。

 近くにいた客室乗務員にここはどこ?と尋ねるとバマコ (Bamako)と返事が返ってきた。マリ (Mali)の首都だ。何やと!?!?  マリ!?!?  経由地ありの表示は見ていない。コナクリまでの直行便だとばかり思っていた。コナクリまで行く人は機内で待機してくださいとのこと。ところが しばらくすると、一旦全員降りてくださいと客室乗務員が通路を歩いて来る。何だか要領が悪いな。待合室まで行き待機する。

 

 北緯12度の6月、暑い。クーラーはない。天井で風呂屋の扇風機みたいなものが回っているだけだ。他の客たちもうんざりしている。しかもハエの多いこと。子供の頃はハエを追い払いながら食事をしたものだが、最近の日本?大阪?ではハエそのものを見かけなくなっている。

 

 1時間近く待たされただろう、ようやく再搭乗。機内へ入るとさっきまではいなかったハエがたくさん飛んでいる。男性職員が殺虫剤を撒きながら通路を歩く。乗客たちにもおかまいなく大量に降り注ぎ、みんな悲鳴を上げている。前後や通路を挟んだ席にフランスのサッカー少年たちがたくさん乗っていて、ハエも人も死ぬぞと笑い合った。