第85話 バルセロナ オリンピック聖火台
[1997年6月 スペイン バルセロナ]
1992年に開催された夏季オリンピック、バルセロナ大会。聖火の点火を覚えているだろうか? 元アーチェリー選手が弓矢を用いて聖火を聖火台まで飛ばすというものである。聖火のついた矢が聖火台の上を通過した時点で点火されるという演出であった。これは五輪史上もっとも劇的で美しいとの呼び声が高かったそうだ。
この競技場へ行き聖火台を見たが、よくもこんなところへ火を飛ばしたものだとびっくりした。火のついた矢は競技場を飛び出し外へ。競技場の周りは一般道になっていて道路を挟んで競技場の反対側は林だ。火のついた矢はそこへ落ちたらしい。
これは当然ながら予測されていたことであって、当時道路は通行止め、消防車が数台待機していたらしい。競技場の中の華やか なおめでたい雰囲気とは違い、外ではこの瞬間が終わるまで非常に緊張、緊迫した状態だったそうだ。
外国のやることはスケールがでかい! 日本の消防署なら許可しないだろう。
消防士のみなさんのお陰で世界のスポーツの祭典が華やかに幕を開けたんですね。
Muchas Gracias.