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外国ってこんなとこ〜

第38話 ガソリン スタンド

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ピカデリー・サーカス 英国 ロンドン

 

[1991年4月 英国]

 

 今や日本でもガソリンスタンドは、自分で給油する所謂セルフというのがかなり増えてきた。欧米では数十年も前から当たり前のやり方だが、今頃?と思うほど遅い導入だ。しかもまだ改善が必要だ と思う。油種を入れ間違えた経験はないだろうか? 日本では給油ノズルが油種に関係なく同じサイズではないか?

 

 M1を南下する途中、給油の為にガソリンスタンドに立寄った。初めてのセルフスタンド、ここでは全く当たり前なのだが。給油ノズルを出して車の給油口に入れようとするが入らない。途中で止まっているような感覚。このままレバーを引けばいいのか? レバーが動かない。使い方がわからない。他に給油をしている車はない。店員も少し離れたところのコンビニにいるだけだ。

 日本のようにセルフと言いながらああだこうだと言って近づいて来るおせっかいな店員は全くいない。すると運よく一台の車が入って来た。サングラスをかけたちょっと怖そうなお兄ちゃんだが、そんなことを言ってる場合ではない。

 

 すみません、給油の仕方が分からないので教えてくださいと言うと、気軽に近づいて来てくれた。給油ノズルを車の給油口に入れると、ん?この給油ノズルは有鉛ガソリンだ、この車は無鉛ガソリン。これらは給油ノズルのサイズが違うから入らないんだ。無鉛ガソリンの給油ノズルを取り出して入れてみるとカッチリと奥まで入りレバーも難なく作動した。

 

 ありがとうとお礼を言うと、“どこから来た?”  “日本”  “そうか安全運転でな” と自分の車へ戻って行った。なるほど、こうしておけば入れ間違いも防げる。なぜこんな簡単なことが日本ではされていないのか? お役所のお偉いさん方、海外視察って何を見に行ってらっしゃるんでしょ?

 これに限ったことではないけど、税金の無駄遣いはやめて!