tokuchan-worldのブログ

外国ってこんなとこ〜

第135話 熱帯地方

ホテルのプールサイド (ベネズエラ カラカス)

 

[1998年6月 ベネズエラ  カラカス]

 

 車が到着したのは、ヒルトンホテル。先方が予約していたのは1泊3万円弱の部屋。3泊の予定だから10万円ほどになる。これはアカン!  海外出張時のホテル代は国によって相場に差がある為、実費が会社から支給されるが大体15千円くらいまでのところにしている。帰国後大目玉をくらいそうだ。

 

 チェックインしたのが遅い時間だった為 この日は仕方なく宿泊。翌朝すぐに変更するよう代理店にお願いした。178cmの男が大の字になって両手を広げても手の先が十分収まる広いベッドで一人寂しく朝を迎えた。そして、そそくさとチェックアウト。

 

 仕事を先に終えて、変更したホテルに夕方早めにチェックイン。今度は南国のリゾートホテルのような造り。入り口の扉の内側にもう一枚 木製の扉が付いている。部屋の中が見えないように、そして風通しがいいように下向きになった木が横方向に何本も通されたものだ。(全面がトイレや浴室の扉の下にある通気窓みたいなもの)

 

 チェックインすると同時に雷鳴と共に大粒の雨が落ちてきた。スコールだ。雨が上がって涼しくなるかと思いきや、とても蒸し暑くなった。クーラーをつけようと探したがない。なんやと! 熱帯地方のホテルにクーラーがない。安いホテルにしたが、こんなに差があるの?  部屋にあったパンフレットでパタパタと仰ぎ暑さをしのぐ。

 

 雨が上がりしばらくすると、キィーキィーと猿の鳴くような声が聞こえて来た。ホテルのすぐ裏手は山になっていて、建物との間には中庭があり熱帯の植物が植わっている。その中の1本の木にひときわ色鮮やかな大きな鳥の置物があると思って見ていると動いた。本物やん! 黄色い大きなくちばしをした体長60cmほどのオオハシ。森永製菓のチョコボールキョロちゃんだ。野生のこんな大きな鳥が間近にいる。熱帯地方にいることを実感する。