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外国ってこんなとこ〜

第20話 ホンコン(香港)での乗継ぎ

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ホンコン カイタック (香港啓徳)空港

 

[1988年7月 ホンコン(香港)]

 

 19887月、ついに初めての海外出張の機会がやってきた。シンガポールとホンコン(香港)だ。また香港へ行ける! 2回目とあって多少の免疫は出来ている。スニーカーを見てスリだとは思わなくなっていた ()

 

 最初の目的地はシンガポール。午前に大阪を出発し、ホンコン(香港)で乗り換えて夕方にはシンガポールに到着するはずであった。前回は乗り継ぎ便が遅れることもなくすんなりと出発したし、日本にいると鉄道便やバスは時刻通りに来るのでそれが当たり前だと思っていた。が、外国は、飛行機は、そうではないのだということを教えられた。

 

 予定ではホンコン(香港)での乗り換えは2時間待ち。ホンコン(香港)に到着すると乗り継ぎ便が予定より2時間遅れだと表示されている。仕方がないので免税店などをうろついて何とか時間を潰す。時間が迫ってきたので搭乗口に行くと掲示板がパタパタパタと動く。今のような電光表示ではなく上下半分に別れた板が動くヤツね。自分の搭乗便はと見ると、あれ? また1時間遅れてる。これで当初の予定より3時間遅れ。そしてこの便への搭乗客はキャセイパシィフィックのカウンターまでお越しくださいという館内放送が流れた。何事かと行ってみると「遅れて大変申し訳ありません。お時間までレストランでお待ちください」と言って飲み物と軽食の券をくれた。へぇ〜 航空会社ってこんなサービスするんや。もちろん初めての経験だった。レストランでこの券(だけ)を使い、コーヒーとサンドウィッチで時間を潰す。

 

 そろそろかと戻ると… ありゃ? また1時間遅れると。4時間遅れやん! 予定通りならシンガポールに着いてる頃に出発か。現地では取引先の社長の娘さんが迎えに来てくれるはずだが、今のように携帯電話もない時代。連絡が取れない。怒ってもどうにもならないが、少し不安が頭をよぎる。遅れているということは機体に何か不具合があって修理しているのか? ちゃんと飛んでくれるのか? 墜落するようなことはないのか?

 

 実は今でも飛行機はあまり好きではない。嫌いな人のご多分に漏れず、何であんな鉄の塊が空中に浮かぶのか? 落ちて当たり前やん。という考えの人間である。着陸とは言うもののあれは一番安全な墜落だと言う人もいるくらいだ。確かに速度を落とすことによって揚力を落とし、落ちているのだ ()

 

 あと1時間。ホンコン カイタック(香港啓徳)空港は小さな空港なのですぐに見飽きてしまう。大阪の伊丹空港くらいの広さだっただろうか!?  どう時間を潰したのか覚えていないが、ようやく搭乗可能となり4時間遅れで出発した。