tokuchan-worldのブログ

外国ってこんなとこ〜

第132話 ブラジル入国?

ビセンテ・ロペスの街角 アルゼンチン

 

[1998年6月 ブラジル  サンパウロ]

 

 乗客が少ない為、直前になって機体が小さなものに変更になり搭乗口も変更。こんなこともあるんやな。が、とりあえず無事にサンパウロに到着。友人はビジネスクラスの為先に降りたのだろう。到着後空港で会うことはなかった。

 

 初めての空港、案内表示に従って乗り継ぎ便の搭乗口へ向かう。長い通路をしばらく歩いたが、何か様子がおかしい。どこを見ても目指す搭乗口の表示がない。近くにいた男性職員に聞いてびっくり。この場所は既にブラジル国内だと。パスポートコントロールも通っていないのに そんなはずはないでしょっ!?

 

 パスポートとカラカスまでの搭乗券を見せてくれとのことで差し出した。彼は、しばらくここで待っていろと言い、パスポートと搭乗券を持ってどこかへ歩いて行った。待っている間にふと不安が頭をよぎる。彼は本当に空港職員なのか? パスポートと搭乗券を騙し取られて帰ってこないのではないか?

 

 10分ほど待たされただろうか。彼は戻って来た。安堵。搭乗口へ行くからついて来い。職員専用であろう厳重に閉ざされた扉を開錠し、外へ出る。建物脇の貨物車などが行き来する通路のそばを歩く。ジェット機のエンジンや車の排気ガスなどでムッとして暑い。

 

 ある扉の前に着くと暗証番号を入力し、扉を開けて建物内に入る。階段を上がるとそこは見慣れた空港施設内の通路。まばらではあるが 一般の人が往来している。足が止まり、ここだと彼が言う。そこにはカラカス行きの搭乗口があった。ありがとう、これで無事にカラカスへ行ける。彼を疑ったことを後悔した。