tokuchan-worldのブログ

外国ってこんなとこ〜

第188話 タクシーよ、お前もか

金の採掘を終えて帰宅中の陽気な女性たち (ガーナ クマシ)

 

[2009年6月 コートジボワール  アビジャン]

 

 ターミナルビルを出てタクシー乗り場へ急ぐ。不思議と白タクの客引きがいない。タクシーも客も整然と乗り場に並んでいる。

 

 順番が来て荷物をトランクに積み込み、車に乗り込む。ホテルの住所を見せるといくらだ?とこっちに聞いてくる。へっ? 途上国では料金メーターがなく交渉で値段を決めることはよくあるが、客が先に提示するのは初めてだ。ホテルまでは10kmほどと聞いているので、US$10 (約¥1,200)と言うと、はっきりとした額は覚えていないがかなり高い料金をふっかけてきた。

 

 何度も交渉するが、一切引こうとしない。またも押し問答。もういい! 降りる! トランクを開けさせて荷物を降ろすと別の運転手が駆け寄って来た。US$10で行くか? と言うと二つ返事で承諾。さっきの運転手は何やったん? そんなにぼったくりたかったのか。余計に腹が立ってきた。

 

 空港を出ると、車は "Welcome to  Côte d'Ivoire" と書かれた象の形をしたゲートをくぐり海岸沿いを走る。これが象牙海岸か。綺麗な青い大西洋が広がっている。遠くには海底油田だろうか、海から突き出ている炎を上げる煙突が見えた。

 

 ようやくホテルに到着。口論続きで疲れた。明朝の出発までどこへも行く気はしない。時間もそんなにないし夕食を済ませて早めに休む。